アラズヤ商店

日々のナマキズ

波平が警鐘を鳴らす

ググりまくって今日も日が暮れる

 

不安になると、人は何かと知りたがりになるものらしいのだ。

 

かく言うあたしこそ、自信がなくなったり、やるべきことの方法がわからなくなったり、そもそもそんな考えが正しいものなのかどうかすら信じがたいような気分になると、スマホやパソコンに張り付いて思いつく限りの検索ワードを打ち込んで、”○○を効率的に取り入れるためのスキル10選”的な見出しを意図的に排除しながら目ぼしいサイトを3つくらいは読み漁って、何かしらの納得のようなことを得たがりたがりになりまくってしまったりするものなんである。

 

たりらりら、みたいな長文になってしまった。

まあよい。

 

 

インターネットやスマホがここまで世の中に浸透して、あたしたちを取り巻く環境はすっかり便利になったものなんだろうか、と言ったことは凡人こそ天才ぶりっこなりにずぶずぶと考えがちなことに違いない。

 

言うなれば、”クソまぬけちっく”とでもいった感じの思考のことである。

ちなみに、あたしの大得意ワザだったりもする。

何しろあたしはクソまぬけを通り越してまったくのトンマでしかなかったりするものだから、それは致し方ないというよりは、至極当然のような性質のようなものなんであるからして致し方ないのだ。

ないのかなくないのか、一体どっちだ。

 

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しかしながら、本当にそうなのだろうか。

 

例えばあなたは、自分が持つ人には言えないような癖についてある日突然猛烈な不安感を思いつき、止むにやまれずつい”ささくれを剥いてしまった後ににじむ血、おいしい”とか検索してしまったとする。

念のために言っておくが、これは例えであってあたしの癖などではないので誤解なきようお願いしたい。

血には興味がないし、スプラッターとか今どきナンセンスではないか。

死ぬタイプの打撲は出血しないとも聞く。

事実かどうかはわからないが、何となく渋い感じがしないでもないではないか。

見た目のインパクトに迎合しない一徹感が実にソリッドではないか。

自分でも何を言っているのかわからないから気にしないでほしい。

 

元よりあたしはハサミを使うという職業の性格上、たまに自分の手まで切り裂いて鮮血をほとばしらせてしまうことが少なくないほどには余裕でトンマなのだが、そんな折には決まって”邪魔くせえ、まじで邪魔くせえ”と半ばイライラしながら自らの体内に流れる血液というのっぴきならぬ存在について猛烈なイラ立ちを抑えきれなくなってしまうことしばしば、なんである。

絆創膏を貼る、という行為にために仕事の手を止めることは、猛烈に恥ずかしい。

つまり、”血”というものが流れるからこその遅延行為なんである。

余裕でムカつくではないか。

 

まったく忌々しい。

なぜ、人間の体には”血”なるものが存在しているのか。

仕事の邪魔をするな、とキツく叱りつけてやりたい。

まったくの恩知らずとも言うべき怒りなんである。

 

 

脱線した。

 

あなたの”ささくれを剥いた後ににじむ血、おいしい”について、納得のいく答えは見つかったであろうか。

 

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恐らくは、”否”なはずなんである。

かすりこそすれ、完ぺきにフィットする答えや共感など、見つかることはないはずなんである。

それは、そもそも検索ワードが軽くフェチかつ変態チックだったからとかそんなことは少しも関係なく、”趣里ちゃん可愛い”でも”夏帆ちゃん出っ歯可愛い”でも、その結果なり感触は変わらないはずなのだとあたしなんかは考えるものだ。

 

ちなみにあたしは出っ歯気味の女の子が大好きだ。

何なら、出っ歯でないとまあまあ萌えないくらいにはヤバめな感じで。

ぱいぱいでか美ちゃんとか、まったく日常感にまみれたカジュアル美人だと本気で思っている。

庶民のあこがれは、案外あんなカジュアルさに成就し得てしまうことをつい願いがちであったりするものなのではないのか。

ガチな美人には彼氏がいない率が高いというカラクリはつまり、そういうことではないのか。

何だか普通に失礼なことを言っている気がする。

世の中のほとんどはただの臆病者に過ぎない、と言いたいだけなのだから妙な偏見は勘弁してほしい。

今田美桜ちゃんも、やや出っ歯ではなかろうか。

とても可愛らしく、かつ出っ歯。

したたかに反則。

危険だ、こちらのアタマがどうにかしてしまいかねない。

臆病者は、どうしてもぱいぱい側に夢を思いつきたがるものなのかもしれない。

”The 庶民”

それはまさしくあたしのことだ。

しかも、ど底辺とくる。

やってられん、こんな人生。

しかもあたしは断じてロリコンの趣味などない。

偏見に怯えるだけのただの臆病者だ。

 

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脱線した。

 

 

”可愛い”と一口に言っても、それは類型的な表現に過ぎないのではなかろうか。

個々がそこに馳せる”可愛い”というマインドは”可愛い”などと一口に語り切れるようなサイズには到底収まり切れるはずもなく、その衝動はごく個人的な速度にも重量にも長けた果てしなく気味の悪い陰湿な純情のようなものなのではなかろうか。

 

”ささくれを剥いた後ににじむ血、おいしい”

 

まったく気味が悪いじゃないか。

”出っ歯可愛い”だって、その手のものに決まっているのだ。

出っ歯を可愛いと受け止めたがる癖を抱える変態どもは、恐らくこの世に気味が悪いほどの数で存在しているのに違いない。

けれど、そんな”可愛い”の尺度こそ、そのバリエーションは個という陰湿さの数だけ分岐して、興味のないものからすればただただひたすらに気味が悪いだけの変態的視姦的欲求として”わきまえろ人類の恥部が”などと蹂躙されて然るべき”超個人的趣向”として存在するしかないものであるべきはずなのだ。

 

いくらインターネットとはいえ、世界中の砂浜の砂粒の数を数えても足りないほどの情報量とはいえ、”超個人的趣向”に完ぺきにフィットしてくれる答えなど、そう簡単には存在するはずはないのだ。

いや、むしろ存在してはならない、とすら言うべきもののはずなんである。

 

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あなたがなりたいあなたに。

 

すげえメッセージである。

そんな”すげえメッセージ”がぶんぶんと大手を振って闊歩する業界というものも、世間には普通に存在するものなんである。

 

”あなたのなりたいあなた”

 

先出のコアな例文に代入されるべき”癖”なるキーワードをこのすげえメッセージから抽出するとしたら、それは恐らく”なりたい”といった辺りではなかろうか。

 

”なりたい”

 

猛烈に難解ではないか。

あたしにもなりたい姿や形はないこともないが、それをあなたに正確に伝えることは難しい。

というよりは、それを伝えてみたところでどうしたものか、などといったしゃくれた気分が真っ先に伝えることを放棄させる。

 

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”波平みたいになりたい”

 

いきなりすまないが、サザエさんだ。

例えばのハナシだ。

サザエさんのお父さん、”波平”みたいになりたいと切に願う人がいたとする。

主にはビジュアルについて、ということなんである。

なかなかにショッキングな願望だが、慌てふためいてはいけない。

その道のプロは、お客様の要求がたとえエキセントリックに過ぎるものであったとしても、その願望に根差す欲求のポイントを冷静に把握しなければならないのだ。

鼻で笑ったりしてしまったら、すべては終わってしまう。

その程度にはセンシティブな稼業だと自負している。

それは”プロ”として、当然ともいうべき心掛けではなかろうか。

嘘だ、そんなことは一ミリも考えたことはない。

 

しかしながら、考える。

あの、一本のことなのだろうか。

一般的にはその確率がどうやら高そうだ、とかそんなことを。

しかしながら、場合によってはあの根気よく居残る女性ホルモン領域、つまり側頭部から後頭下部を覆う毛髪の残存領域のスタイルを意味していることも考えられなくもないし、スタイルとしての既視感は、こちらの方がややもナチュラルと思えなくもない、などといったろくでもないことを。

 

そこに”個”は、果たして存在するのか。

あたしは例えば、真っ先にあの”ヒゲ”に着目してしまいかねない自らのトンマさをどうしても拭えそうにない気がしてしまうのだ。

あの口ヒゲとも、伸びすぎた鼻毛とも受け止められなくもないスタイル。

長らく日本の日曜の夕方を彩った鼻毛、もとい口ひげにあたしは何より注目してしまいかねないトンマさを持て余している。

たったの一本は、それほど気にならないのだ。

 

あなたにとっての”The 波平”なるポイントは、何ですか。

あたしにはそれが、どうにも決定的な要素とは考えられない。

 

”あなたのなりたいあなたに”

あぶねえ。

思わず冷や汗が吹き出そうだ。

”なりたい”などと言われても、あたしはきっとあたしなりの何かについ着目してしまうのに決まっている。

「あの鼻毛、いや、口ひげかな? えっと・・・・・・」

そんなことを口走るうちにもさっそくスタイリストとしてのあたしの信用は地に落ちるどころか地中に埋もれてモグラに食われてミミズに食われて割といい感じの肥やしに化けるのが関の山なんである。

我ながらどんな役立ち方だ。

トランスフォーム。

何を馬鹿なことを。

 

 

つまり何が言いたいって、そんなこと言うやつとは上手いことお付き合い出来そうな気がしねえ、ということだ。

何なら、そんなことばかり鵜呑みにしたがる人間に関わることこそ面倒くさい、ということだ。

 

 

あなたが波平の”The 波平”をあの一本と見るのか、鼻毛、もとい口ひげとみるのか残存する女性ホルモン領域と見るのか、あたしはそんなことがあまりにも完ぺきなそれぞれの世界のような気がしてしまうのだ。

 

波平は、あの鼻毛にして一本ハゲかつ残存する女性ホルモン領域なんである。

 

わかるだろうか。

波平は、一本で”波平”になるのではないのだ。

 

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”あなたのなりたいあなたに”

 

そんなメッセージがあなたの中の何かにジャストフィットしてしまう気がするなら、近い将来”テロ”の名のもとに爆破されないように気を付けたほうがいいと思う。

 

ポケモンとか集めたがる感じの人は、”The 波平イコール一本”の人に違いない。

その安定感が、爆破向きだ。

インフルエンスに群がって、才能のようにフィットして、行列した過去をかき消す。

波平の鼻の下のアレは、鼻毛なのではないのか。

そんなあたしの仕出かしを、爆破され諸君は冷ややかに笑うのだ。

何しろアレは口ひげらしいのだから、正解は行列の先にこそ存在するべきに違いないのだ。

波平は大ぴらに喫煙世代だから鼻毛が伸びやすいとか、そんな考察はいらない。

 

 

けれどあたしは考えるのだ。

波平のアレは鼻毛であるべきで、そうでなければあの肝心な”一本”は存在する根拠を得られない。

何しろ波平は、男性ホルモンについてことさらに旺盛であるべきなのだから、それは”The 波平”として欠かせない考察のような気がしてしまうのだ。

 

何しろあたしはトンマだから、こればかりは致し方ないのだ。